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ロードスター:エキゾーストマニホールド交換

とうとうエキマニに手を出してしまいました。
遊び半分で「どうせ誰か入札するだろう」と思って開始価格そのままで入札してほったらかしておいたら落札のメールが届いたという。
新品で買うより全然安いけどそれでも十分高価なのでちょっとアレです。

こちら




マキシムワークス製です。特に損傷は無くよく聞く溶接の割れも無い綺麗な個体でした。
ちなみにオートエクゼやマツダスピードのエキマニもマキシムワークスのOEMなので同じです。
限定車マツダスピード ロードスター純正装着のも同じですから信頼性は高いはず。

取り付ける


まずは邪魔な物を外していきます。
エンジンルームではタワーバーとウォッシャータンク、エアクリが純正ならそれもですね。


次に遮熱板を外しにかかったわけですが、1箇所はタイヤを外してフェンダー内からアクセスしないとすんなり外れませんでした。
あとは多少狭いところもありますが、普通のラチェットとエクステンションを駆使して外せました。


エキマニを留めているナットを緩めておきました。
固着しているだろうと思ってここまで前日作業だったりしますが、浸透潤滑剤を吹いて5分置いて何となく回るかなとメガネを掛けてグッとやるとあっさり緩みましたとさ。
それなりに覚悟していたんですが呆気なさ過ぎて拍子抜けですw

created by Rinker
イチネンケミカルズ(Ichinen Chemicals)


続いて高めにジャッキアップして下回りのアンダーカバーやら補強部品を外しました。
ついでにスタッドボルトが折れやすいと噂の触媒とのナットも外してみましたが、特に苦労することなくインパクトドライバーに14mmソケットで1発です。
インパクトを使えるところは使ってじゃんじゃん外します。


O2センサのカプラーは分かりやすいところにありました。ヘッドカバー一番奥。


エンジンとバルクヘッドの隙間で1箇所このようなバンド?で結束されています。
マイナスドライバーを突っ込んで解除です。


さらに辿っていくとレベルゲージのガイドパイプ近くのステーにクリップで固定されていました。
しかし狭いので簡単には外れず、半ば強引に内張外しでこじったら途中でクリップの刺さっている部分が折れました。
でも気にしません。タイラップがある限り。


O2センサをクリアしたら一番大変なミッションケースのボルトと共締めされているステーを外しに掛かりました。
この2本を外すわけですが結構な高トルクで締まっていますので寝転がっての体制だと中々辛いものがあります。
下側のはロングストレートメガネレンチがあれば割とすんなり緩められると思います。私は持ってないので普通の17×19のメガネをハンマーでコツコツとやって緩めました。

で、問題の上側はまずメガネを掛けるとすでにミッションに当たっていて回せません。角度が悪く掛け直すことも出来ないので諦め。
次にスピンナーハンドルとソケットで試しましたが…こちらも角度が悪く同上。
それならと500Nmのトルクを活かしてインパクト作戦に切り替えましたが、真っ直ぐ入らないので首振りエクステンションで延長したせいかびくともせず。オマケにボルトの先っちょを少しナメる始末。

最終的に壊す覚悟でロングラチェットにパイプを掛けて延長して何とか緩みました。
ドライブ角9.5sqでしたが案外大丈夫なものですね、KTCの普通のやつですが見直しましたw
ここが緩めばあとは割と簡単だと思います。


途中のフランジ部3個のナットを緩めて純正エキマニを取り外しました。
1箇所はタイヤハウス内からアクセスして緩めます。割と振り幅が少なめなので送り角の小さいラチェットが良いかと思います。


O2センサをマキシムエキマニに移植しました。
当初プライマリ側の取り付け穴が開いていましたが、純正位置と同じくテールパイプ部にプラグを差し替えて変更です。
ネジ部にはMOLYKOTE 1000をひと吹きしておきました。耐熱銅グリスも持っていますが楽なので専らこちらを使ってしまいます。


ヘッドカバーパッキンから漏れたオイルを綺麗にして、ガスケット当たり面やボルトも油分を除去しておきました。
そしてヒーターホース他の熱に弱そうなホース類に断熱テープを貼って、剥がれ防止のために上からアルミテープを巻いておけば概ねよろしいかと思われます。
バンテージ巻く場合は不要でしょうね。


マキシムエキマニを前方から挿入していきます。
ステーはまだ付けてはいけません、エンジンマウントあたりに当たりますので。
上手く入ったらナットを掛けるだけ掛けて落っこちないようにします。


そしてエキマニを入れる際にちょっとゴリゴリやっていたら視界の端で何かがパキッと飛んだのを認識しました。
何が飛んだかと思いきやオイルレベルゲージの取っ手でした。確か他所でも折ってたなぁなんて思ったりしつつ発注しておきましたとさ。


下に潜って触媒と接続します。スタッドボルトなので逃がすのにちょっと腕力使いますが概ね問題無し。
ナットを掛けてこちらも外れないようにしておきました。

ここでエンジン側のナットを締めます。内側から対角に外へ向かって少しずつ締めると良いそうです。
規定トルクはあまり大きな値じゃなかったはずなのでほどほどに締めておけば良いかと。ロックナットだし。
上が終わったら下です。触媒のナットを締めて次へ。


ステーをミッションケースのボルトと共締めします。
下側の力を入れやすくメガネを振る空間が広いところなので割と簡単かと思います。先の2つに比べると特に。
エキマニ側のボルトナットがステンだったのでかじり防止にここにもMOLYKOTE 1000をシュッとしておきました。

あとは外した物を戻して片付けておしまいです。
クッソ狭いミッションケースのボルト外しが一番時間が掛かりましたね、1本だけなのに3時間近く格闘していたんじゃなかろうかと思います。
頑丈なロングラチェットは必須と言ってもいいです。

乗ってみた


音のサンプルを置いておきますね。
↓これは以前録ったもので比較用です。

エンジンを掛けて冷間からのファーストアイドルが静かになりましたね。以前はもっと荒々しい感じで大きめでした。
暖まるともっと静かな感じです。等長のおかげでしょうか。

走行してみるとまず車がスッと出てくれる感じです。軽くなった印象というか。
2500〜3000回転あたりで割とグッときていたトルク感が薄まって全体を底上げしたみたいに感じます。滑らかになりました。
アクセルをガバッと開けると5000回転までちょっとかったるかったのが許容範囲になり、5000〜がVTEC風の加速感というか…前より早くレッドゾーンまで到達するようになりました。
1速だけならフォレスターと遜色ない加速Gを感じられます。

トンネルで少し窓を開けて音を聞いてみましたが…意外と音質の変化が分かります。
今までのヴァー系からパーン系になった感じです。ほんの僅かな差ですけれども。
5000から上はなかなかスポーティですよ。

というわけでエキマニ交換しましたが満足できる結果となりました。人によっては変わらないということもあるでしょう。
高いので簡単にはお勧めできませんが、余裕があれば交換すると良い事があるかもしれません。
排気系手つかずの方はまずエキマニです!(受け売り)