アコード:バルブクリアランス調整

3 min

ここ半年くらいでしょうか、冷間時におおよそ2000回転も回すとタペット音が目立つようになってきたんです。
その内調整しようと思っていたら冬になってしまいまして、外気温(車庫内の温度)が指定の温度範囲(10〜40℃)の下限を下回ってしまい調整したくてもできなくなってしまったのです。
そして年をまたいで春になって安定して日中10℃以上の気温になったので調整することとなりました。

これらを用意する

バルブクリアランス調整といえばシックネスゲージですね。
手持ちの新潟精機 150MRが吊しのままだと今回の目標値を測定できないので0.06mmのリーフを1枚購入しました。
ちなみに基準値は↓

インテーク:0.21 – 0.25mm
エキゾースト:0.25 – 0.29mm

今回は下限で詰め詰めにしようと思いますので IN:0.21mm EX:0.25mm を目標に調整してみます。

リーフの組み合わせは上の通りで、吊しで存在する0.25mmと0.15mmに新たに買った0.06mmを足して丁度良い塩梅です。
できるだけ少ない枚数を組み合わせて使いますので1枚で済むのが理想ですが世の中そう上手くはいかないものです。もっと枚数の多いシックネスゲージだと0.21mmも入っているかもしれません。

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あと忘れずヘッドカバーパッキンも用意しておきましょう。
今回も大野ゴムのSP-0049です。

事前準備

作業前に気温を見ておきます。この日車庫は16℃だったので問題ありません。

まずは運転席側のフロントタイヤを外してクランクプーリーのボルトにアクセス出来るようにします。
サービスホールにゴムのフタが嵌まっているので外しておきましょう。
あとは↑のように19mmのソケットとエクステンションにラチェットなどで回せるようにしておけばここの準備は完了です。
一応ウマに乗っけておくことをお勧めします。

程よく汚いエンジンですね。結晶塗装も所々禿げ禿げでボロいけど機能的に問題無いのでヨシ。
とりあえずヘッドカバーを外すのに邪魔になるものを外していきます。
ヘッドカバーパッキン交換の記事が参考になるかもしれません。

ヘッドカバーが外れました。
4年ぶりに開けましたが綺麗さは維持できているようです。使用しているエンジンオイルの種類にもよるかもしれませんが、もうすぐ15万キロでも適切なタイミングで交換していれば問題ありませんね。

ヘッドカバー裏側も特に汚れが増えたとかもなく4年前の状態を維持している模様です。

調整してみる

まずはクランクを回して1番シリンダーの圧縮上死点を出します。
タイミングチェーンのスプロケットに合わせマークがあるのでインテークとエキゾーストをお互いに合わせます。
これで1番シリンダーの吸排気カムがバルブを押していない状態になりますので調整できます。

ロッカーアームを指で動かしてカタカタする状態ならOKです。
ここでシックネスゲージを差し込んで現状のクリアランスを測定して基準値内ならとりあえず大丈夫というのが本来の流れでしょうけども、私は目一杯詰めたいので初手最小値を差し込んですぐに調整しました。
手がオイルまみれなので画像はありませんが、インテークは0.21mmが余裕で入り、エキゾーストは0.25mmで理想的な抵抗感で丁度良いくらいでした。なのでインテーク側だけ調整します。

調整はロックナット(二面幅10mm)を緩めてマイナスドライバーでアジャストスクリューをシックネスゲージが動かないところまで締め込み、僅かずつ緩めて程よいところでロックナットを締めるという流れで行いました。
しかしですよ…インジェクターが邪魔でメガネレンチが入りません。シックネスゲージも入れにくいったらありゃしない。
インジェクターのOリングなんて用意していないので外すわけにもいかず、もうこのままやるしかないということで続行です。

とりあえずメガネが入らないので10mmのディープソケットに変更します。
ロックナットを緩めてソケットを外し、マイナスドライバーで調整してそっと締め込んで再度シックネスゲージで確認という流れにしました。
結果的に概ね問題無く調整できましたので大丈夫でした。最後にロックナットを締め込んだ際にクリアランスが広がったり変わらなかったり狭くなったりしましたがその都度変化する方向に合わせて微調整です。

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1番が終わったらクランクを180度回して3番、3番が終わったらまた回して4番、4番が終わったら2番と調整しました。
手持ちのシックネスゲージが長さ150mmのものだったのが幸いして狭い割にはちゃんと測定できたかと思います。インジェクター回りさえ外れれば短いのでも十分だと思います。

最後にロックナットを規定トルク(20N・m)で締めたら終了です。

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あとはヘッドカバーパッキンを新しい物と交換して元に戻せば完成です。
ますます(結晶塗装の)禿げに磨きが掛かりました。
ちなみに前回のパッキン交換からオイル漏れは直ったかと言うと直っていませんでした。もう諦め気味で放置していたのですが、今回交換したので次こそは漏れてこないでほしいところです。

あとですね手持ちの液体ガスケットが結構固まっていまして生きている部分を出すのに少々苦戦しました。さすがに購入から5年も経てばダメですね。
一般のご家庭に100gは多過ぎでした。

調整後の感想

さっそく乗ってみたのですが明確に音が小さくなりました。おめでとうございます。
完全に無くなるまではいきませんがラジオでも掛けていれば全然分からないレベルですね。
音自体も細かい粒の揃った感じになったので調整のばらつきも問題無さそうです。

あとアクセルのオンオフの瞬間が一番大きく音がするのですが、 VTCの関係かなと勝手に思っています。
古い話ですがDYデミオに乗っていた時も冷間時にS-VT(マツダのVVT)絡みのガラガラ音が出ていましたので、少しはそういう音がするもんだと思っておくことにします。

とにかくこれで半年モヤモヤしていた事項が解消されたのでよかったです。
あとは…クラッチがどこまで持ってくれるかでしょうか。今のところ滑りやジャダーは出ていませんが減っていることは減っているし15万キロだしでいつどうなるか分かりません。
…滑ったら考えましょう。

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