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アコード:ヘッドカバーパッキン交換

納車時から分かっていたのですがヘッドカバーの継ぎ目からオイルがそれなりに漏れているのです。
K20Aは後傾しているうえ後方排気ですからエキマニにじゃんじゃんオイルが掛かってしまうという、漏れると危険な仕様だったりするので見つけたらすぐ対処するのが賢明です。
でも6月車検ということでその時にと思っていましたが、コロナウィルスの影響で給料が減るという事態に陥ってしまったので自分で出来ることは自分でやって車検代を少しでも安くしようと思います。

これらを準備



ヘッドカバーパッキンは純正部品より安価な優良部品を使いました。
大野ゴムのSP-0049が適合します。K20AとK24Aならおそらく共通であろうと思われます。(要適合確認)
私はポイントとか使いたかったのでヤフーショッピングの部品商から買いました。


LOCTITE ロックタイト 液状シリコーンガスケット グレー 5699 液体 パッキン 40ml
LOCTITE(ロックタイト)

あと液体パッキンが必要になりますのでそちらも購入です。
サービスマニュアルにはスリーボンド1216(1216E)と、このロックタイト5699もしくは5999を使えとあります。
この4種類の中で一番安かったのがロックタイト5699だったのでそれを選んだまでで、特にこだわりはありません。
以前からスリーボンド1215は持っていたのですが漏れたら嫌なのでメーカーが指定するものを用意した感じです。
私が調べた限りではミスミが送料含め一番安かったです。

交換する


まず掃除と埃飛ばしをしてからヘッドカバーを外すのに邪魔になる物を外していきました。
ヘッドカバーを開けたときにゴミや埃を中に入れないためにヘッドカバーや周辺をエアーガンなどでエアブローしてから軽く拭き掃除です。
配線やら配管やら少しでも邪魔だと思ったら外したりずらしたりしましょう。仕事でやるわけじゃないので最低限だけと言わずにやった方が後々楽だと思われます。


準備が出来たらナットを6箇所緩めていきます。
ワッシャーが入っているのですぐ分かると思います。


ナットを外してワッシャも取っておき、レベルゲージも抜いたらヘッドカバーが外れます。


液体パッキンでくっ付いていますのでマイナスドライバー等で軽くこじってやれば剥がれます。
できるだけ浅く入れてそっと回すようにすると安全かと思います。


固着が剥がれたらそっと真上に持ち上げて、純正タワーバーに当たらないよう手前に回転させるイメージで外します。
ヘッドカバーが外れるともうカムシャフトやロッカーアームなどが見えますね。むやみやたらに触らない方が吉です。
それにしても10万キロ走ったエンジンとは思えないほど綺麗です。スラッジはおろかオイル焼けすらありません。前オーナーは相当小まめにオイル交換をしていたんでしょうね、これは当たりです。


カム周りがあれだけ綺麗なのでヘッドカバー裏も当然綺麗。なので掃除する必要はありませんね。
○を付けた4箇所に液体パッキンの痕があります。これを参考にして新しい液体パッキンを塗ると良いでしょう。


古いパッキンを剥がして軽く掃除しておきました。
表面だけでなくパッキンの嵌まる溝も掃除します。ここは特に綺麗にオイル汚れがないようにしておきます。
プラグチューブのパッキン(丸いやつ)はマイナスドライバー等を内側から差し込んで使ってテコの原理で外します。外れるとき勢いよく飛んでいくことがありますので怪我の無いように注意してください。


掃除が終わったら新しいパッキンを取り付けます。
周囲のは溝に嵌めれば良いだけですが、プラグチューブのパッキンはきついので指で入るところまで入れてから古いパッキンを利用して叩き込みました。
パッキンのふちとヘッドカバー側のふちがツライチになるようにします。斜めに入れないように注意です。
新しいパッキンにはシリコングリスやエンジンオイルを薄く塗っておきましょう。


新しいパッキンが嵌まったら先の4箇所に液体パッキンを塗ります。
ヘッドカバー側でもヘッド側でもどちらに塗っても大丈夫みたいですが私はカムスプロケット側の2箇所をヘッド側、残り2箇所はヘッドカバー側に塗りました。
というのも実際見れば分かりますが、カムスプロケット側の塗るところというのはチェーンケースとヘッドの合わせ面なんです。
ヘッドカバー側に塗るともしかするとズレたところに塗ってしまう可能性もありますので、この2箇所はヘッド側に塗るのをお勧めします。
反対側の2箇所はヘッド側だと作業しづらい感じなのでヘッドカバー側にしたわけです。


液体パッキンを塗ったらすかさずヘッドカバーを取り付けます。4分以内に取り付けないといけないようです。
まずはそっと乗せてナットを掛けます。それからヘッドカバーを少し押しながらプラグチューブのパッキンを指でチューブに嵌めていきます。
そうするとパッキンがヘッドに密着しますのでナットを順番に締めていくだけです。
順番は画像の通りだそうで。


ナットを締める際は数回に分けて徐々に締めていきましょう。
最終的には規定トルク12N・m(1.2kgf/m)で締めますが、ワッシャのパッキンが捩れますので締め込んだ状態で少し保持しておくと馴染みますからその状態で規定トルクにて締め付けます。
ワッシャのパッキンが捩れて反発するところがあるので、そこからギュッと締めて保持して反発しなくなったらだいたい良いところ来ている感じです。

ここまで来たら後は外したりした物を元通り組み付けて完了です。
液体パッキンが固まるまではエンジンを掛けないようにした方が良いですね。私は一晩置きました。
サービスマニュアルでは30分はエンジンオイルを入れないようにだそうです。

ロードスターの時はヘッドカバーにごちゃごちゃと色々付いていたので面倒くさくてやりませんでしたが、何も無ければ割と簡単に出来たりしますね。
折角ヘッドカバーを開けたんだからバルブクリアランス調整もすればよかったかもしれません。
まぁでも私が手を出すにはまだ早いと思うので今度機会があればチャレンジしてみようと思います。

※自身で作業される場合はこの内容をあまり鵜呑みにせず、十分に調べてから実行に移してください。
私は元ホンダ整備士の友人に横にいてもらいながら作業しました。なので割と気楽に出来た感があります。