スポンサーリンク

アコード:フロントブレーキキャリパーの交換

おそらく前回の車検時からだと思うのですが、フロントブレーキキャリパーのブリーダープラグからブレーキフルードが滲んできていまして。
ブリーダープラグを新品交換したりキャリパー側を掃除しても変わらずで、最近になって結構顕著になってきていたのでいっそのことキャリパーを変えてみるかとなったのです。とは言え新品は出ないっぽいので中古良品との交換ですが。
ゴールデンウィークの暇つぶしには丁度良い作業量かなというのもあり、連休突入前に全て揃えました。

こちらを購入

ヤフオクで走行7万キロ台のCL9から外したものが手頃な価格であったので購入しました。
CL7(EuroR)とCL9(2.4L全グレード)はブレーキが共通なのでどちらでも品番は同じです。(45018SEAG00と45019SEAG00)
この際だからポン付けなNSXキャリパーでもと思いましたが、高いしパッドも変えないといけないしで止めました。機会があればといったところですかね。

あと届いてすぐにピストンを確認しておきました。もし錆とか大きな傷があれば交換しないといけないので、部品発注のためです。
幸いにも錆も傷も無く綺麗だったので清掃して再利用します。
ちなみにピストンは社外品だと1個1500円くらいで買えるので、気になるなら交換しても良いかと思います。
ピストンの抜き方はブレーキホースを外した穴からコンプレッサのエアをぶち込んでパーン!と抜くアレです。サービスマニュアルにも記載されている正しい方法ですよ。木片などでピストンをちゃんと受けてください。

オーバーホールする

まずはオーバーホールからです。
揃えたのは上記の通りで、シールキットとブリーダープラグ、シール溝の清掃用にモノタロウのグルーブクリーナー、あとブレーキフルードを溶解するパーツクリーナーです。
パーツクリーナーはイチネンケミカルズのM-1クリーナーです。基本的にシクロヘキサンを主成分としたものを選べばブレーキフルードは溶けます。安価な速乾性のものはイソヘキサンなことがほとんどだと思うのでブレーキフルードとは混ざらず分離しますね。
中速乾タイプや強力タイプはシクロヘキサンなことが多いので、成分が明記されていない場合はそちらを選ぶと良いかもしれません。(保証はしません)
モノタロウでいえば「中速乾ブレーキ&パーツクリーナー」がシクロヘキサンなのでブレーキ回りを触るときはこれ買っておけば良さそうです。

created by Rinker
制研化学工業
¥3,360(2024/11/21 18:52:40時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
ストレート(STRAIGHT)
¥1,640(2024/11/21 18:52:42時点 Amazon調べ-詳細)

今回購入した制研のシールキットの中身はこんな感じで、バンジョーボルトのパッキンとかブリーダーキャップも入っているので別途買う必要はありません。

念のためキャリパーの刻印を載せておきます。17CL16VNです。

今回から作業用テーブルを導入したので体への負担が大幅に減りました。ロードスターの時は地べたにしゃがんでやってましたからね。
折りたたみ式だから普段は隙間に仕舞っておけるのもよろしいです。
椅子は昔買ったホームセンターで1200円くらいで売っていたキャンプ用のもの。高さが合っていないのでちょっと微妙でした。

シリンダーの中は問題ありません。多少の摩耗はありますが酷い傷や錆はありません。
シール溝の錆も普通ですね。反対側はこちらよりもっと綺麗でした。

色々すっ飛ばして完了です。ブレーキフルードでベタベタだったのでカメラを触る気になれず…。
M-1クリーナーは買って良かったですね、ブレーキフルードも残らず落ちますし中速乾なのでブラシで擦るのに具合がよろしいです。仕上げはいつものDCMブランドのパーツクリーナーでサラッと。
そうそう、今回から導入したグルーブクリーナーも良かったです。マイナスドライバーとかでやるより早いし楽です。
欲を言えば真鍮の軸付ホイールワイヤーブラシも用意してインパクトに付けて使うともっと楽だったなと思いました。

ブラケットやリテーナーにスライドピンなども綺麗にしてベース完成です。
スライドピンは左右(上下?)で品番が違いますので元の位置が分からなくならないようにします。
この後シールキットを使ってシールを組んでいくわけですが、基本通りやれば大丈夫です。普通の片持ちキャリパーなので。
久々だったのでダストシールをキャリパー側に付けておくのかピストン側に付けておくのか悩みましたが、ピストン側に付けておいて小さいマイナスドライバー等でキャリパーの溝に嵌める方が楽でした。サービスマニュアルには後からピストンを入れろと書いてあるようです。

created by Rinker
SUMICO(住鉱潤滑剤株式会社)
¥1,230(2024/11/21 18:52:43時点 Amazon調べ-詳細)

キャリパー入れ替え

まず今付いているキャリパーを外します。ブリーダーのところは相変わらず湿っています。

手始めにブレーキホースを外しました。フルードが漏れてこないようにストッパーで挟んでおきます。

この後の外すところの写真を取り忘れていました…。
ブレーキホースの次はキャリパーボディを外してからパッドを救出し、ブラケットを外した感じです。
ブラケットはホイールナット並みのトルクで締まっているので超ロングストレートメガネやロングスピンナーハンドルなどを使いましょう。インパクトレンチでも良いですね。

後は逆順で新たなものを取り付けていきます。
ブラケットの取付ボルトは二面幅17mmで108N・mで締めます。ホイールナットくらいですかね。

キャリパーボディとスライドピンのボルトは二面幅14mmで50N・mです。
スライドピン側が供回りしますので19mmのスパナで押さえておきます。

ブレーキホースのバンジョーボルトは二面幅14mmで34N・mです。

適切なサイズのメガネなどでしっかり締めれば基本問題無いと思っていますが、重要保安部品ですから締め忘れを防ぐ意味でもトルクレンチを使用するようにしています。
仕事でやっているわけじゃないので面倒でも1個仮締めで付けたら規定トルクで締めて次の部品を付けるを心がければ締め忘れは防げるのではと思っています。物にもよりますけれども。

created by Rinker
東日製作所(Tohnichi Mfg.)
¥16,655(2024/11/21 18:52:45時点 Amazon調べ-詳細)

取付が終わったらエア抜きをして終了です。久々にパッド本来の色が見られましたが…こんな青かったっけ。
パッド残量は半分よりわずかに減っているくらいだったので、もうちょっと減ったらパッドとローターの交換をしようと思っています。ローターは内側が結構減っていてもうダメですね。
年頭にスマホSIMを楽天モバイルに変えたことで楽天ポイントが万単位で付いたので、期限である9月までには何か買うと思います。
今のところパッドがWinmax AP2、ローターは昭和自動車のSDR3028(前)とSDR3517(後)あたりかなと思っています。ディクセルのローターでも良いんですが、昭和自動車の方が5000円くらい安くて防錆処理とか同じ感じなので。
実行は盆休みあたりかな。

ご注意
この記事をご覧になって同様の作業をされた場合、いかなる結果になったとしても当方は一切責任を負えませんのであらかじめご了承くださいませ。
自信の無い方は正しい知識と技術を習得された方と共に作業されることをお勧めします。もしくは最寄りの整備工場へご依頼ください。