スポンサーリンク

スーパーカブ:フロントタイヤ交換 -後編-

昨日の続きです。
今日も暑いので仕事終わりの夜に作業しますよ。

チューブを取り出す



タイヤレバーを使ってビードをリムから外していきます。
タイヤが古く固くなっているので思ったよりやりにくかったです。
ちなみに私は車の65扁平程度までのチューブレスタイヤをチェンジャーで交換出来る程度の能力しかありませんので、チューブタイヤの手組なんて初めてです。


片方のビードが外れたらチューブを引っ張り出します。
どうせ捨てるチューブですから思い切って引っ張りましょう。スペアで取っておく場合は慎重に。


チューブが抜けたらタイヤを外します。
柔らかいタイヤなら手で引っ張れば外れそうですが、いかんせん古くて固いのでタイヤレバーを使用しました。

組み込み


もうリムに片方のビードが入っていますが、ここに至るまで少々面倒くさいことがあったので画像を撮っている暇がありませんでした。
というのも、長期在庫品ゆえに変形というかビードとビードの間隔が狭まっていてタイヤレバーを使って片方入れるともう片方まで入ってしまったんですね。
なのでとりあえず両方のビードを入れてから片方を外すという面倒くさいことをしていたのです。
皆様におかれましては長期在庫品を掴まされないよう商品在庫の回転が早い店舗でお買い求めください。または事前にビード間に何か噛まして拡げておいた方が後々楽です。後述。


あとビードクリームを塗るとか塗らないとか人によってまちまちなようですが、私個人としてはどんなタイヤでも組みやすさだけでなくダメージを最低限にするために塗ります。
ホイールやタイヤレバーと擦れて少なからず負担は掛かっていますのでね。というか今まで塗らないという考えは一切ありませんでしたので「塗ると組みやすい」と書いてあるのを見てそんなまさかと思った次第です。


そしてうっかりしていて忘れていたリムバンドをこの段階で装着です。出来ないことは無いですよ。
バルブ穴位置とセンターを合わせましょう。



ここでチューブを入れますが、事前に折り目や癖を取るために空気を入れて置いてありました。
穴あきのチェックも含めてやっておくとよろしいかと思います。自転車の空気入れで十分ですのでね。
チューブはバルブの所から入れてホイールから出してナットを軽く掛けて落ちないようにしてから全体を仕舞っていきました。
しかしこのバルブをホイールから出すのが難儀しまして…参考までにこんな状況↓

この図の向かって左側からチューブを入れるわけですが、右側のビードがバルブ穴の右側へ行かないもんだからバルブが素直に出せないわけです。拡げて棒とか突っ込んでグリグリしてなんとか出せましたが。


チューブが入ったら一度軽く空気を入れて挟んでいないかとかチューブに穴開けていないかとか確認します。
それからビードを入れていきます。
手力と膝を使えば半分くらいはタイヤレバー無しでも入りますね。
残りは慎重にタイヤレバーを使って徐々に入れるわけですが、チューブを噛まないためにもタイヤレバーは垂直まで立てたらそれ以上倒さないようにした方が良いですね。
タイヤレバーを差し込んでいる部分を入れるのではなく、その横を手で入れていくイメージで行えば失敗は少ないかと思いますよ。固いと言われているM35でも特に苦労は無いです。
165/55R14なんかよりよっぽど簡単です。


無事に組めましたね。でも画像の感じが違いますね。
そうです、チューブに穴空がいていてやり直したんです。長期在庫変形タイヤの罠です。
昨晩組み上げて空気を入れたら抜けていく…バルブ根元からシューっと音もしているという悲しみしかない状況になりまして。
どうやらビード間隔が狭すぎてバルブがチューブに付いている所の固くなっている部分がタイヤの中に入りきっておらず挟まって穴が開いたようです。暗いところでやっていたのも災いしたようで…。
40km彼方のバイク用品店までチューブを買いに行く羽目になりました。一般的な価格の2倍以上だったのにビックリしましたが、ド田舎ゆえバイク用品店がありませんので仕方ありません。

車体へ戻す


組んだタイヤ・ホイールを車体へ取り付けますが、事前にアクスルシャフトやベアリングの所にグリスを塗っておきます。
とりあえず無難にラバーグリスにしました。日産純正ですが中身はよく見るピンク色のアレです。
噂通りアクスルシャフトはカラッカラで油っ気が全然ありませんでした。スイングアームの所もカラッカラだそうで塗った方が良いみたいですね。


付きました。
向かって右側のワイヤー類が付いている部分、ブレーキシューが付いている所とフォークにはそれぞれ合わせるべき凹凸があります。
そこを上手くはめ込みながら左側に付くスペーサー(簡単に外れる)を落とさないようにアクスルシャフトを入れなければいけませんが、足でタイヤを支えつつやれば大丈夫です。


アクスルシャフトのナットは締め付けトルク59N・mだそうですのでトルクレンチで締めましょう。
その際は荷台に載せた重しを下ろした方が安全です。揺れて落としたら大変ですからね。


スピードメーターワイヤーとブレーキワイヤーを取付てブレーキの遊び調整をすれば完成ですね。

タイヤの手組、それもチューブタイヤは初めてでしたが何とかなるもんです。チューブ1本ダメにしたけど。
チェンジャー使ってチューブレスを組んだことある人ならばどうすれば入るのかは分かっていると思うので大丈夫だと思います。チューブに気をつけてレバーを扱えば良いので。

でも暑い時期にやるもんじゃないです…。