ロードスター：右前アッパーアーム交換
ボールジョイントブーツを交換したときに気づいていながら一度スルーしたのですが、右前アッパーアームのボールジョイントがフラフラのユルユルだったのが気になってましてですね。
ちょっとググってみると正常な物はそう簡単には動かないもので、フラフラなものはもう交換時期だそうな。
そしてここのボールジョイントはアーム毎の交換となります。単品で出たとしても打ち替える術は無いんですが。
アッパーアーム
新品アッパーアームです。ABS付きの右前品番はN068-34-200ですね。
下手な中古を選ぶとヨレヨレのブッシュにフラフラなボールジョイントのものを掴まされる危険性がありますので素直に新品としました。
結構高くて11,000円とちょっとしました。
交換
とりあえずここまでバラします。ボールジョイントはハンマー3発で簡単に分離してくれましたとさ。
ABS付きの場合はセンサ配線も忘れずアームから外しておきましょう。
あとはアッパーアームを留めているナットを21mmのディープソケット＋ロングスピンナハンドルで緩めます。12〜14キロくらいで締まっていますのでドライブ角は12.7sq（1/2インチ）をお勧めします。
ブレーキホースを留めているステーが邪魔でメガネは入らず、普通のソケットではステーをかわせず届きません。私はディープソケットを使いましたがスピンナハンドルで使う分には問題ないです。
しかし、ラチェットで使うとヘッドの厚みがありますからフレームと干渉して入りません。
私の使ったシグネットのものは全長77mmなのでそれより20mm程度短いものならステーをかわしてフレームにも当たらない予感です。
KTCのインパクト用セミディープBP4M-21TPとかアルミホイール用ソケットB35A-21Hあたりが使えるかもしれません。
皆様は私のようにイケるやろ！で選ばず、長さを測って購入されてくださいませ。
そしてやっと画像に触れますが、ナットが外せたらこの長いボルトを抜くわけです。長すぎてスタビライザーブッシュのステーのボルトと干渉してしまいますので当たる方を外します。
また面倒くさいことにアンダーカバーも一部外さないとアクセスしづらいのでボルトやビスをある程度外して動くようにしておいたほうが良いです。
外れました。新品と比べても汚い意外特に見た目に変なところはありませんね。
アライメント調整時に右前だけキングピン角（SAI）が+9°くらいで、基準値がおおよそ+11〜12°ですから小さかったのです。
アームの歪みとかクロスメンバの歪みでも狂いますから次回の調整で左右近くなることを期待したいです。
ナックルとかシャシの歪みとかだったら嫌だな…。
ちなみに旧アームのブーツはまだ新しくて勿体ないのでグリスを拭き取って保管しておきます。ラップ巻いた方が良いかな。
新品とのボールジョイント比較。これくらい違います。
そういえば古い方のブッシュがちょっと切れていました。
新品になりますからちょっとは変わるでしょうか。
これで後交換すべきブッシュは20箇所となりましたが…まだまだ先は長いですね。
整備書では万力とソケットとSSTで交換出来るようなことが書いてありましたけどプレス機要るんじゃなかろうかと思うのです。もし本当に万力で出来るなら買いますねｗ
後は戻していくだけです。ABSセンサの配線をちゃんとかわしてダンパーに通しましょう。
付けてみると少し遊びがあるかと思いますが、ナットを締めていくと無くなりますので。
規定締め付けトルクは118〜137N･m（12〜14kg･m）ですので、真ん中の127N･m（13kg･m）で締めておきました。
ディープソケットだとまともにトルクレンチが掛けられないのでスピンナハンドルで締めて、ナメる寸前の角度で滑らないように気をつけながらカッチンさせるというとても信頼できないやり方でですが…。
モヤモヤするので長さを測り直して丁度良いソケットを用意しておくとします。左でも使うかもしれませんし。
あと足回りのボルトナットは1G荷重を掛けて締めておきます。ブッシュが捩れますので。
今回はロアアームにジャッキを掛けて疑似1Gで締めました。これで十分かと思っています。
ちなみにカタカタ音は相変わらずだったとさ( ∵)
※追記
21mmのソケットを買ってきました。売り場で長さを測りながら選んだのはTONEのインパクト用ロングです。
60mmのKTCホイールナット用も悩みましたが、ギリギリアウトな予感がしたのでこちらになりました。
実際にトルクレンチで使ってみると2mm程度短かったのですが、まぁ許容範囲かなと思います。
スペース的に手持ちのトルクレンチだと60mmでも良かったかもしれません。
個人的にここは57〜60mm程度のソケットが丁度良い感じに思えました。