ロードスター:クラッチレリーズシリンダ交換

不具合だらけで納車されたウチのロドスタさんですが、一番に気になっていたのがクラッチペダルを踏むと異音がするというもの。
ロードスターでは定番で通称「猫クラッチ」と呼ばれているとか。


こんな音が盛大に鳴り響くわけですから街中じゃちょっと恥ずかしい…。

これが原因



クラッチレリーズシリンダ内のオイルシールあたりが固くなって滑らか感を失うと出るようです。
オーバーホールでの対処も考えましたが、15年経っているし交換した方が何かと良いだろうとの結論に達しました。要は面倒くさいのです。
見ての通り純正ではなくミヤコ製なのは単に値段が安いからです。モノタロウで6500円くらいでした。

交換しよう


まずは右前のタイヤを外しておきます。
そして潜れる程度の高さにジャッキアップしておくと良いです。


奥の方、ミッション脇に付いている黒いこんなのがレリーズシリンダです。
油圧で左端の棒が伸びてレリーズフォークを押すとクラッチが切れる仕組みですね。


この作業は必要ないかもしれませんが、何かしらの原因でフルードが溢れたら面倒くさいことになるのでリザーバータンク内のフルードを抜いておきました。
ディーラーでフルード交換して2ヶ月程度ですがもう濃い黄色になっていました。劣化スピード早すぎやしませんかね…。


それからレリーズシリンダに繋がるブレーキパイプを外しました。
ここは10mmのフレアナットレンチを使います。スパナでも出来ないことはありませんがナメやすいのでおすすめしません。
アストロやストレートの廉価品で十分です。
フルードが漏れてきますので雑巾やウエスは必須です。


あとは12mmのソケットやメガネ等で固定ボルトを2本外せば取り出せます。
下側は器用なひとなら上から外せるでしょうが、下に潜って外した方が確実かと思います。
左が新品、右が外した純正品です。
先っぽの棒の長さが違いますね。ブリーダープラグのネジ径も。


逆手順で新しい物を取り付けました。
レリーズフォークの所はグリスを塗ってから入れます。ゴムがあるのでシリコングリスにしておきました。
正解は不明です。


あとはフルードを入れてエア抜きをしてやれば完了です。
今まで使っていたブレーキフルード回収ペットボトルのホースにワンウェイバルブを付けてワンマンブリーダー化したものを使いました。
最初なかなかエアが抜けなくてやらかしたかと思いましたがその内落ち着いてきました。


最後にリザーバーにフルードを規定量入れて完了です。
仕上げにいじくった周辺に水を掛けてフルードを洗い流しておくと良いですね。

交換後はスムーズにペダルがストロークするようになって良い感じです。
もちろん猫クラッチ症状も9割は消えました。おそらくマスターからの小さな音はしますがオーバーホールすれば完治するでしょう。

あと新たな問題、どこかからオイルが漏れています。
先日綺麗にしたサブフレームがまたオイリーになっていたのです。これは由々しき事態です。
ガスケットとオイルシールの総点検が必要ですが、面倒くさいのでどこかに投げる予定です。もちろんお金を確保してからの話ですが。
古い車はお金が掛かってしょうがないね( ∵)