フレアクロスオーバー:バイアンプ接続を試す

先日取り付けたFOCALのスピーカーですが、よくある箱に入ったパッシブネットワークではなくインラインでコイルとコンデンサが付いているタイプなのです。
そして現在ナビのリア出力は設定からオフにしてあり余っている状態です。
これはバイアンプ接続を試すチャンスなのではと。右側ツイーターの接触もちょっと悪いし。

こうする



ナビのリアスピーカー出力の配線にギボシ端子を付けました。私の場合はディーラーオプションナビ用のハーネスなのでこの一手間が必要ですが、一般的な社外ナビ用変換ハーネスなら最初からギボシですからこの手間は不要です。


ツイーターを外して車両側配線を絶縁しておきます。
そしてスピーカーケーブルを左右等長で切断し両端にギボシを付けておきました。


あとは配線通しで上手いことスピーカーケーブルを引っぱってナビと接続します。
ドアは結構苦労しますがツイーターはダッシュボード内で完結できるので楽ですね。


ツイーターとナビを戻したらリア出力をオンにして各種調整をします。
レベルとタイムアライメントが主なところだと思いますが中々難しいですね。
真正面に定位させるのも難しく、ある曲ではだいたい良いところにきたかと思えば他の曲では左に張り付いていたり。
今は何とかこんな状態で安定。最短となる右ツイーターを0cmとしてあとは差を入れてから微調整。
左右の音量バランスはレベル調整だけでは追い込めなかったのでフェーダー/バランスの画面から1目盛り動かしてからレベル調整で-2dBという風に、使える調整機構はフルに使って行いましたとさ。
そこからミッドとツイーターの音量バランスをクロスオーバー調整のところでいじくって何となく完成した気がします。

これでしばらく聞いていましたが、ツイーターが熟れてきたようでマイルドな出音になって聞き疲れしない音質になってきたと思います。
とは言え解像感が減った感じは無くむしろ上がった印象ですね。基本的に圧縮音源(最低256kbpsのAAC)がメインのソースですが、それでも録音の悪い音源はよく分かるようになりました。
CDも聞いてみましたが思ったより圧縮音源と差が無くてビックリ。以前カロッツェリアのCD/USBメインユニットを使っていたときは差が凄かったですね、デコーダの性能でしょうか。

という感じで内蔵アンプによるバイアンプ接続をしてみました。理屈では音質は向上するはずですが大きくは変わった印象がないです。
何より細かく調整できるようになったことが最大のメリットと感じております。
内蔵クロスオーバーがこういう使い方を想定していないのでミッドとツイーターはパッシブネットワークに委ねるしかありませんが、それでもレベル調整とタイムアライメント補正が掛けられるだけでも全然違うと思います。
暇なら試してみる価値はあるかと。