フレアクロスオーバー:トランスファー&リアデフオイル交換
特に音がするだとか走行時の違和感というのはありませんが、5万km走っているし一般的に考えて一度も交換していないだろうと思って臨時収入の残りで交換することにしました。
CVTフルードもできれば交換したいのですが一般的に4万キロまでにしておいた方がトラブルは起きにくく、それを越えると堆積したスラッジが剥がれて油路に詰まって故障等リスクが大きくなると言われています。
現在シフトをリバースに入れてから実際に入るまでのタイムラグが大きく(体感で1.5秒程度)結構不快なのでフルード交換で改善されればと。たぶん制御プログラムの問題だろうけど…。
これを使います
ロードスターと同じくレッドラインにしました。粘度は75W-90と一般的なもの。
純正は75W-85ですが別にこだわる必要もないのかなと思います。トランスファーとオープンデフですから特別なものではありませんし。
あとトランスファーのドレンとフィラーはテーパーねじですから液状ガスケットをネジ山に塗る必要があります。とりあえず定番のスリーボンド1215を準備しましたが、パーマテックスのスレッドシーラントも良いようです。
交換
まずジャッキアップしてウマに乗せます。後輪は丁度良い角材があったのでそれに。
できれば水平にした方が良いですね。
まずトランスファーから始めます。
10mmの四角ソケットが必要ですが、3/8インチのラチェット等でも出来ないことはありませんが基本的にお勧めしません。
私はアストロでドレンプラグソケットとして売っている物を用意しました。
例に漏れずフィラープラグを緩めてからドレンを外しましょう。
これはドレンボルトの鉄粉ですがそれなりと言ったところです。5万キロならこんなもんでしょう。
オイルの色はまだ綺麗でしたが濁りはありました。
そしてここからが問題。画像はありませんけれども。
テーパーねじに比較的慣れている私ですが、相手がアルミなのは初めてです。ドレン・フィラー共にパーツクリーナーで洗い、以前の液ガスをできるだけ取り除いてから新しい液ガスをねじ部に塗布します。
塗布する量も多すぎないようにトランスファーケース内にはみ出ない程度で。
私は先端数山には塗布せず、ほぼ半分から後ろに最低限だけ。相手がアルミですから鉄だったりステンだったりよりは柔らかく漏れにくいので大丈夫かと思います。
実際ドレンを締めてすぐにオイルを入れますが全く漏れませんので。
大変重要な締め付けトルクですが整備書がありませんので今回は感覚で、ラチェットのヘッド部を掴んで左手でギュッとするにとどめました。絶対思いっきり締めてはいけません、割れますよ。
一般的に多くても3kgf・m程度だと思います。
続いてリアデフです。こちらもフィラーを緩めてからドレンです。
ホーシングは初めてですが特に変わったことはありません。
ドレンの位置的に助手席側リアタイヤを持ち上げれば多く抜けるでしょうが、そこまでする必要も無いかなと思います。
リアデフのドレンボルトに付いた鉄粉はこんなもんです。予想よりやや少ない感じです。
あとデフに関してこのブリーザーも見ておきましょう。油温上昇時の圧抜き弁的なやつです。
固着していたらナックルのオイルシールあたりから漏れたりしますのでね。正常ならクルクル回ります。
デフのフィラーとドレンのパッキンサイズが謎でしたので覚え書き。
フィラーは内径20mmの樹脂製でした。スバルEJ20等向けエンジンオイルドレンパッキンが使えました。
ドレンは内径12mmの鉄製でした。これは手持ちに無かったのでアストロで買ってきました。後にホームセンターで見てみると日産用の銅パッキンが内径12mmだそうで。
あとはオイルを入れたら終了ですね。
無駄にする分を含めて2qt(約1.9L)で丁度くらいでした。取説に寄ればトランスファー0.5L、リアデフ1Lだそうです。
とりあえず2L用意しておけば足りますね。
交換後は特に変わらず、大舵角時に出るそこそこ強めのタイトコーナーブレーキング現象も変わらず。
私はロードスターで使っているからこれでいいやというだけでレッドラインを使いましたが、コスト重視ならばGL-5規格の75W-90であればホームセンターで買える安い物でよろしいかと思います。普通の機構ですから規格を満たしていればそれで十分かと。
知り合いは農機向けのを使っていますが問題無いみたいですよ( ∵)